ILCの日本での実現を応援するため、2012年に欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロンコライダー(LHC)で発見された、標準理論最後の素粒子「ヒッグス粒子」の存在を予言した、ピーター・ヒッグス博士、2008年ノーベル物理学賞の小林誠博士、2008年ノーベル物理学賞の益川敏英博士、駒宮幸男前東京大学素粒子国際センター長・早稲田大学教授、村山斉東京大学特別教授(カブリ数物連携宇宙機構)にご参加いただき、ヒッグス粒子の重要性や、日本でのILC計画実現に向けた展望や国際プロジェクトとしての重要性を論じていただきます。
ILCの日本での実現を応援するため、2012年に欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロンコライダー(LHC)で発見された、標準理論最後の素粒子「ヒッグス粒子」の存在を予言した、ピーター・ヒッグス博士、2008年ノーベル物理学賞の小林誠博士、2008年ノーベル物理学賞の益川敏英博士、駒宮幸男前東京大学素粒子国際センター長・早稲田大学教授、村山斉東京大学特別教授(カブリ数物連携宇宙機構)にご参加いただき、ヒッグス粒子の重要性や、日本でのILC計画実現に向けた展望や国際プロジェクトとしての重要性を論じていただきます。
Peter Higgsピーター・ヒッグス( CERNよりの出演 )
- 2013年ノーベル物理学賞受賞
- エディンバラ大学名誉教授
- イギリスの理論物理学者
キングス・カレッジ・ロンドンで1950年に理学士(第1等物理学専攻)、1951年に理学修士、1954年にPh.D.を取得。エディンバラ大学上席研究フェロー、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン研究フェロー、インペリアル・カレッジ・ロンドン研究フェロー、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン数学科講師を経て、1960年にエディンバラ大学テイト研究所数理物理学講座講師、1980年にエディンバラ大学理論物理学講座教授に就任。1996年エディンバラ大学を退任。名誉教授の称号を得る。 1964年、素粒子の「質量の起源」を説明する電弱理論における対称性の破れ(南部陽一郎の対称性の自発的破れが原型)の理論を発表。以来、この仮説を裏付けるヒッグス粒子の発見は素粒子物理学の大きな課題となっていた。2012年、スイス欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を用いた実験でヒッグス粒子が発見され、翌2013年ノーベル物理学賞を受賞。
小林 誠こばやし まこと
- 高エネルギー加速器研究機構(KEK)特別栄誉教授
- 2008年ノーベル物理学賞受賞
理学博士。1944年、愛知県生まれ。1972年、名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。1985年、高エネルギー物理学研究所物理研究系教授。1997年、KEK素粒子原子核研究所教授。2003年、KEK素粒子原子核研究所長。2006年、KEK名誉教授。2007年、日本学術振興会理事。2008年、「CP対称性の破れの起源の発見」によりノーベル物理学賞を受賞。
益川 敏英ますかわ としひで
- 名古屋大学特別教授
- 2008年ノーベル物理学賞受賞
理学博士。1940年、愛知県生まれ。1967年、名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。1980年、京都大学基礎物理学研究所教授。1997年、京都大学基礎物理学研究所所長。2004年、京都産業大学研究機構長。2010年、名古屋大学特別教授および素粒子宇宙起源研究機構長。2008年、「CP対称性の破れの起源の発見」により小林誠博士とともにノーベル物理学賞を受賞。
駒宮 幸男こまみや さちお
- 早稲田大学理工学術院総合研究所上級研究員・研究院教授
- 前東京大学素粒子物理国際研究センター長
- 元リニアコライダー国際推進委員会議長
1976年東京大学理学部物理学科卒業。1979年東京大学理学部・助手、1982年に理学博士(東京大学)を取得して渡独。ドイツ・ハイデルベルク大学・物理学研究所・研究員としてドイツ電子シンクロトロン研究所のJADE 実験に参加。1986年、米国・スタンフォード大学・スタンフォード線形加速器センター・研究職員としてSLC加速器のMark-Ⅱ実験に参加。1990年東京大学理学部附属素粒子物理国際研究センター・助教授としてCERNでOPAL実験に参加する。1995年に東京大学素粒子物理国際研究センター・教授(在CERN)となる。1999年に帰国し、東京大学大学院理学系研究科・教授。2000年より東京大学素粒子物理国際研究センター・センター長を併任。2013年に発足した、リニアコライダー国際推進委員会(LCB:Linear Collider Board)の初代議長を務める。2018年より早稲田大学理工学術院総合研究所上級研究員・研究院教授。
村山 斉むらやま ひとし
- リニアコライダー・コラボレーション副ディレクター
- カリフォルニア大学バークレー校教授
- 東京大学特別教授 ・カブリ数物連携宇宙研究機構主任研究者
1991年に東京大学大学院博士課程を修了し、同年から東北大学理学部物理学科助手。1993年に渡米し、米ローレンスバークレイ国立研究所研究員、1995年、米ローレンスバークレイ国立研究所シニアスタッフとなる(現職)。1995年から米カリフォルニア大学バークレー校物理教室で、助教授、准教授を経て2000年から教授(現職)。2007年より、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構長を務める。現在は特別教授。2013年よりリニアコライダー・コラボレーション副ディレクター(現職)。